君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
「この件に関してお前の弁解を聞くつもりはない。」
言い訳を始めようとしたシュヴァルツ公をウィリアムは牽制した。
「ユリウス国王にも協力してもらい、すでにこの件は調べがついている。あなたの領地にはユリウス国王直属の軍隊が派遣され、お前と関係している者たちは拘束されているだろう。」
「私は無関係だ。」
「摘発した人身売買業者に拷問したら、みんなお前の名前を出したぞ?そいつらが持っていた手紙の封蝋は全てイタチだったんだが。これが何かわかるかね、ユリウス国王。」
「イタチはシュヴァルツ公のモチーフです。モチーフは本人しか使うことが出来ませんから、その手紙にイタチの封蝋があったということは、シュヴァルツ公のものだということでしょう。」
「それは偽造だ。私のモチーフがイタチだということはマグノリア国内ではみんな知っている。私に罪を擦り付けるために偽造したんだ!」
見苦しく言い訳を続けるシュヴァルツ公を一瞥すると、
ウィリアムはウィルヘルミーナに書類を渡す。
「女帝陛下、ご覧ください。これはシュヴァルツ公が手を引いていた人身売買で取引された人間のリストなのですが、ハイドランジア帝国のものも含まれているのですよ。」
リストを確認したウィルヘルミーナの目の色が変わる。
言い訳を始めようとしたシュヴァルツ公をウィリアムは牽制した。
「ユリウス国王にも協力してもらい、すでにこの件は調べがついている。あなたの領地にはユリウス国王直属の軍隊が派遣され、お前と関係している者たちは拘束されているだろう。」
「私は無関係だ。」
「摘発した人身売買業者に拷問したら、みんなお前の名前を出したぞ?そいつらが持っていた手紙の封蝋は全てイタチだったんだが。これが何かわかるかね、ユリウス国王。」
「イタチはシュヴァルツ公のモチーフです。モチーフは本人しか使うことが出来ませんから、その手紙にイタチの封蝋があったということは、シュヴァルツ公のものだということでしょう。」
「それは偽造だ。私のモチーフがイタチだということはマグノリア国内ではみんな知っている。私に罪を擦り付けるために偽造したんだ!」
見苦しく言い訳を続けるシュヴァルツ公を一瞥すると、
ウィリアムはウィルヘルミーナに書類を渡す。
「女帝陛下、ご覧ください。これはシュヴァルツ公が手を引いていた人身売買で取引された人間のリストなのですが、ハイドランジア帝国のものも含まれているのですよ。」
リストを確認したウィルヘルミーナの目の色が変わる。