君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
マーガレットに支度を手伝ってもらった後、
ジゼルは食堂でアリスと軽食を楽しむことにした。
マスカレードは20時からだが、
屋台は18時くらいから既に開店していて大勢の人で賑わっている。
今日は爽やかなレモンイエローのドレスを着ていたので、
人にぶつかったりしてドレスが汚れるといけないと思い、
マスカレードが始まるまでは大人しくしていることにしたのだ。
「ジジ、そのドレスとっても似合っているわよ。」
アリスは先ほどからしきりにジゼルを褒めている。
そういうアリスはビジューがちりばめられたロイヤルブルーのロングドレスに
ブラックのオペラグローブを合わせて
とても優雅だ。
「私もジジくらいの年の頃は、毎年どんな出会いがあるかってウキウキしてたのよ。」
「エリーもマスカレードで恋人ができたことがあるの?」
ジゼルは気になってついつい聞いてしまう。
ウィリアムとアリスもマスカレードで出会ったのだろうか?
アリスは悪戯っぽく微笑んで答える。
「あるわよ。ウィルには内緒だけどね。」
アリスにもそんなことがあったのだと知って、
ジゼルはもしかしたら自分にも・・・と思わずにはいられなかった。
(やっぱり女の子なのね~あんまり興味なさそうだったのに、周りが恋愛モードになっているからつい影響されちゃうのね。あーもう、ユリウス様。何が何でもジジのハートを射止めて!)
その後もアリスはジゼルの乙女心にさらに火をつけるために、
給仕係の侍女たちに話しかけては積極的に恋バナを引き出し、ジゼルに聞かせるのだった。
ジゼルは食堂でアリスと軽食を楽しむことにした。
マスカレードは20時からだが、
屋台は18時くらいから既に開店していて大勢の人で賑わっている。
今日は爽やかなレモンイエローのドレスを着ていたので、
人にぶつかったりしてドレスが汚れるといけないと思い、
マスカレードが始まるまでは大人しくしていることにしたのだ。
「ジジ、そのドレスとっても似合っているわよ。」
アリスは先ほどからしきりにジゼルを褒めている。
そういうアリスはビジューがちりばめられたロイヤルブルーのロングドレスに
ブラックのオペラグローブを合わせて
とても優雅だ。
「私もジジくらいの年の頃は、毎年どんな出会いがあるかってウキウキしてたのよ。」
「エリーもマスカレードで恋人ができたことがあるの?」
ジゼルは気になってついつい聞いてしまう。
ウィリアムとアリスもマスカレードで出会ったのだろうか?
アリスは悪戯っぽく微笑んで答える。
「あるわよ。ウィルには内緒だけどね。」
アリスにもそんなことがあったのだと知って、
ジゼルはもしかしたら自分にも・・・と思わずにはいられなかった。
(やっぱり女の子なのね~あんまり興味なさそうだったのに、周りが恋愛モードになっているからつい影響されちゃうのね。あーもう、ユリウス様。何が何でもジジのハートを射止めて!)
その後もアリスはジゼルの乙女心にさらに火をつけるために、
給仕係の侍女たちに話しかけては積極的に恋バナを引き出し、ジゼルに聞かせるのだった。