君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
2度目の結婚
そして今日はついに、ジゼルがマグノリアへとお嫁に行く日である。
ハートシードの駅にはジゼルをお祝いしようとたくさんの国民が詰めかけている。
お見送りに来たローリー卿をはじめとする政府の高官たちと握手を交わして談笑していると、
懐かしい一団の姿が目に入った。
マグノリアとの国境でジゼルを保護してくれたキャプテン・エヴァンズの一団だ。
「キャプテン、お久しぶりです。」
ジゼルが笑顔で歩み寄ると、エヴァンズたちは一斉に敬礼の姿勢を取る。
「王女様、ご結婚おめでとうございます。今度また、マグノリアから逃げ出したくなったら私の隊に助けを求めてくださいね。」
エヴァンズの冗談にジゼルも笑みをこぼす。
「残念ですが、その必要はなさそうですわ。」
「それは何よりでございますな。」
「あなたにももう一度ちゃんとお礼が言いたいと思っていました。あなたは私の命の恩人です。本当にありがとう。」
ジゼルは第一発見者だったジョンにも声をかける。
「王女様をお助けできて、本当に光栄でした。王女様、どうかお幸せに。」
たくさんの国民の大歓声を受けながら、
ジゼルはウィリアム達と一緒に汽車に乗り込む。
マグノリアの王都グラディオーレンに向かうためだ。
汽笛の音とともに真っ白い煙を吐きながら、花嫁を乗せた汽車はゆっくりと発車した。
ハートシードの駅にはジゼルをお祝いしようとたくさんの国民が詰めかけている。
お見送りに来たローリー卿をはじめとする政府の高官たちと握手を交わして談笑していると、
懐かしい一団の姿が目に入った。
マグノリアとの国境でジゼルを保護してくれたキャプテン・エヴァンズの一団だ。
「キャプテン、お久しぶりです。」
ジゼルが笑顔で歩み寄ると、エヴァンズたちは一斉に敬礼の姿勢を取る。
「王女様、ご結婚おめでとうございます。今度また、マグノリアから逃げ出したくなったら私の隊に助けを求めてくださいね。」
エヴァンズの冗談にジゼルも笑みをこぼす。
「残念ですが、その必要はなさそうですわ。」
「それは何よりでございますな。」
「あなたにももう一度ちゃんとお礼が言いたいと思っていました。あなたは私の命の恩人です。本当にありがとう。」
ジゼルは第一発見者だったジョンにも声をかける。
「王女様をお助けできて、本当に光栄でした。王女様、どうかお幸せに。」
たくさんの国民の大歓声を受けながら、
ジゼルはウィリアム達と一緒に汽車に乗り込む。
マグノリアの王都グラディオーレンに向かうためだ。
汽笛の音とともに真っ白い煙を吐きながら、花嫁を乗せた汽車はゆっくりと発車した。