君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
「陛下。坊ちゃま。じいは感激しております。ついにこの日が来たかと。」
ユリウスの自室ではシュトラウスが1人興奮していた。
普段は漆黒の軍服に身を包んでいることが多いユリウスだが、
今日は礼装用の白い軍服にサッシュと勲章をつけていた。
「じいの涙は俺の即位式の時以来だな。」
シュトラウスの涙にユリウスは目を細める。
結婚には全く興味のなかったユリウスだが、
全てを賭けて自分を支えてくれたこの人に晴れ姿を見せることができて良かったと思う。
「陛下、お着換えがお済でしたら控室にお越しください。ギーゼラ様がお待ちです。式典の開始に先立って、最終チェックをよろしくお願いします。」
儀典長の声に頷くと、ユリウスは控室へと急いだ。
「待たせたな。」
ユリウスが控室に入ると侍女たちが一斉に膝まづく。
その奥に、純白のドレスをまとって微笑む女性がいた。
「とてもよく似合っている。」
彼女に近づいてそう声をかけると、頬を紅く染めて
「ありがとうございます。陛下もとてもお似合いです。」
と返事が返ってきた。
(ギーゼラとはそれなりにやっていけそうだ。)
ユリウスの自室ではシュトラウスが1人興奮していた。
普段は漆黒の軍服に身を包んでいることが多いユリウスだが、
今日は礼装用の白い軍服にサッシュと勲章をつけていた。
「じいの涙は俺の即位式の時以来だな。」
シュトラウスの涙にユリウスは目を細める。
結婚には全く興味のなかったユリウスだが、
全てを賭けて自分を支えてくれたこの人に晴れ姿を見せることができて良かったと思う。
「陛下、お着換えがお済でしたら控室にお越しください。ギーゼラ様がお待ちです。式典の開始に先立って、最終チェックをよろしくお願いします。」
儀典長の声に頷くと、ユリウスは控室へと急いだ。
「待たせたな。」
ユリウスが控室に入ると侍女たちが一斉に膝まづく。
その奥に、純白のドレスをまとって微笑む女性がいた。
「とてもよく似合っている。」
彼女に近づいてそう声をかけると、頬を紅く染めて
「ありがとうございます。陛下もとてもお似合いです。」
と返事が返ってきた。
(ギーゼラとはそれなりにやっていけそうだ。)