君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
「陛下、お待たせいたしました。」
「いや、私も先ほど到着したところだ。だが、招待客たちはすでに会場入りして我々を待っている。さぁ行こう。」
ユリウスが差し出した腕に自分の腕をそっと絡ませると、大広間の扉がパッと開かれる。
貴婦人たちはみな色とりどりのドレスに身を包んでいるので、会場がとても華やかだ。
広間の真ん中を進んで、正面の長テーブルに着席する。
みんなが静まった頃合いを見計らってユリウスがグラスを片手に立ち上がった。
「今日は私と王妃ギーゼラの門出を祝福していただき、ありがとうございます。ユーフォルビアの美しい王女を妻に迎えることができて私も感激しております。これからは妻と二人、王と王妃としてこの国のために尽くす所存です。今宵お集まりくださいました皆様のために、ささやかながら晩餐をご用意させていただきました。飲んで、食べて、踊って楽しい一夜を過ごされてください。では、乾杯!」
ユリウスの挨拶で賑やかな晩餐がスタートした。
国王夫妻の元には次から次へと招待客の挨拶があり、
ジゼルは最初の前菜と最後のデザートしかまともに食べられなかった。
国内の高位貴族や各国の要人たちなのだが、代わる代わるで挨拶に来るので、誰が誰やら覚えきれない。
(これはおいおい覚えることにしよう。)
「いや、私も先ほど到着したところだ。だが、招待客たちはすでに会場入りして我々を待っている。さぁ行こう。」
ユリウスが差し出した腕に自分の腕をそっと絡ませると、大広間の扉がパッと開かれる。
貴婦人たちはみな色とりどりのドレスに身を包んでいるので、会場がとても華やかだ。
広間の真ん中を進んで、正面の長テーブルに着席する。
みんなが静まった頃合いを見計らってユリウスがグラスを片手に立ち上がった。
「今日は私と王妃ギーゼラの門出を祝福していただき、ありがとうございます。ユーフォルビアの美しい王女を妻に迎えることができて私も感激しております。これからは妻と二人、王と王妃としてこの国のために尽くす所存です。今宵お集まりくださいました皆様のために、ささやかながら晩餐をご用意させていただきました。飲んで、食べて、踊って楽しい一夜を過ごされてください。では、乾杯!」
ユリウスの挨拶で賑やかな晩餐がスタートした。
国王夫妻の元には次から次へと招待客の挨拶があり、
ジゼルは最初の前菜と最後のデザートしかまともに食べられなかった。
国内の高位貴族や各国の要人たちなのだが、代わる代わるで挨拶に来るので、誰が誰やら覚えきれない。
(これはおいおい覚えることにしよう。)