君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
その後誘われるがままに2,3人とダンスをしたが、
フォンテーヌ公の言葉が頭から離れなくて、
これ以上ダンスを踊る気になれず、
ジゼルは中庭に出た。
中庭はすでにカップルのたまり場になっていて、
茂みのそこかしこで愛を囁く声が聞こえていた。
ジゼルがどこか一人になれる場所はないか探していたら、
数人の令嬢の噂話が聞こえてきた。
「ねぇ、見ました?ルイーザ様のドレス。」
「見ました、見ました。王妃様に対抗心メラメラでしたわね。今もまだ陛下を離しませんもの。」
「あの馬鹿でかいティアラもわざわざ作らせたんですってよ。」
「まぁ~実家が太いとやることも派手ですわねぇ。」
「でも結局のところ、陛下の寵愛は得られてないんでしょう?」
「そ・れ・が!昨日、陛下はルイーザ様と夜を供にされたそうよ。」
「え~本当?ルイーザ様が吹聴しているだけでなくて?」
「どうも今回は本当みたいで。実際、陛下がルイーザ様のお部屋に向かわれるのをみたっていう侍従が何人かいるのよ。」
「それは信憑性高いわね。なんだか面白くなってきたわ。」
「王妃様VSルイーザ様with取り巻き軍団の行方に大注目ですわよ。」
「ほんとね~。何か新しい情報があったら教えてね。」
噂の人物がそばで聞いているとは露とも知らず、
令嬢たちは好き勝手に噂話に興じた後、その場を去って行った。
フォンテーヌ公の言葉が頭から離れなくて、
これ以上ダンスを踊る気になれず、
ジゼルは中庭に出た。
中庭はすでにカップルのたまり場になっていて、
茂みのそこかしこで愛を囁く声が聞こえていた。
ジゼルがどこか一人になれる場所はないか探していたら、
数人の令嬢の噂話が聞こえてきた。
「ねぇ、見ました?ルイーザ様のドレス。」
「見ました、見ました。王妃様に対抗心メラメラでしたわね。今もまだ陛下を離しませんもの。」
「あの馬鹿でかいティアラもわざわざ作らせたんですってよ。」
「まぁ~実家が太いとやることも派手ですわねぇ。」
「でも結局のところ、陛下の寵愛は得られてないんでしょう?」
「そ・れ・が!昨日、陛下はルイーザ様と夜を供にされたそうよ。」
「え~本当?ルイーザ様が吹聴しているだけでなくて?」
「どうも今回は本当みたいで。実際、陛下がルイーザ様のお部屋に向かわれるのをみたっていう侍従が何人かいるのよ。」
「それは信憑性高いわね。なんだか面白くなってきたわ。」
「王妃様VSルイーザ様with取り巻き軍団の行方に大注目ですわよ。」
「ほんとね~。何か新しい情報があったら教えてね。」
噂の人物がそばで聞いているとは露とも知らず、
令嬢たちは好き勝手に噂話に興じた後、その場を去って行った。