君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
「成人した馬が危険なことは承知しております。私もそこまでは望んでおりません。ポニーのような小さい馬にちょこっと乗れたらいいなというだけです。馬を乗りこなして走り回ったりはしません。」
あまりにも必死にお願いされるので、ユリウスも断りづらくなってしまった。
(王族が乗馬を嗜むのは珍しいことではないし。王城内の馬場だけなら危険もないか・・・)
「分かった。分かった。そこまで言うなら、条件付きで許可する。成人した馬には乗らないこと、乗馬の際は絶対に馬を走らせないこと、馬の手綱はラーデマッハー大尉が離さないこと、決められた時間内でのみ行うこと、以上だ。守れるか?」
「はい、もちろんです。陛下。寛大なお心感謝いたします!」
無事に陛下の許可を取り付けることができて、内心ガッツポーズのジゼルだった。
ハンナに頼んで乗馬服と装具一式を揃えなければ。
翌日、朝練でお会いした陛下に王妃の乗馬を許可したことと、
乗馬の際のルールを遵守することを厳命されたクララは
めまいで倒れてしまいそうだった。
陛下が許可したのは月・水・金の朝9時~10時の1時間のみ。
ということで、来週から早速乗馬レッスンが始まる。
クララは王城の隅にある馬小屋に足を運び、
王妃が乗るのにちょうどいい雌の落ち着いたポニーを1頭選んだ。
あまりにも必死にお願いされるので、ユリウスも断りづらくなってしまった。
(王族が乗馬を嗜むのは珍しいことではないし。王城内の馬場だけなら危険もないか・・・)
「分かった。分かった。そこまで言うなら、条件付きで許可する。成人した馬には乗らないこと、乗馬の際は絶対に馬を走らせないこと、馬の手綱はラーデマッハー大尉が離さないこと、決められた時間内でのみ行うこと、以上だ。守れるか?」
「はい、もちろんです。陛下。寛大なお心感謝いたします!」
無事に陛下の許可を取り付けることができて、内心ガッツポーズのジゼルだった。
ハンナに頼んで乗馬服と装具一式を揃えなければ。
翌日、朝練でお会いした陛下に王妃の乗馬を許可したことと、
乗馬の際のルールを遵守することを厳命されたクララは
めまいで倒れてしまいそうだった。
陛下が許可したのは月・水・金の朝9時~10時の1時間のみ。
ということで、来週から早速乗馬レッスンが始まる。
クララは王城の隅にある馬小屋に足を運び、
王妃が乗るのにちょうどいい雌の落ち着いたポニーを1頭選んだ。