君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
陛下の恩情で週3回行っている乗馬のレッスンが、
ジゼルの何よりの楽しみになった。
クララは馬に乗ることだけでなく、
馬と心を通わすこと、馬のお世話の仕方なども教えてくれた。
ジゼルが乗馬を始めたころに臨月を迎えた馬がおり、
出産の場に立ち会わせてもらったりもした。
今はレッスンがない日でも毎日のように厩舎を訪れて、
生まれたての仔馬の成長を見守っている。
最初はポニーの背に乗ることも覚束ないジゼルだったが、
1カ月もレッスンを続けるとポニーで散歩することはお手のものになった。
オルキスと名付けたポニーのブラッシングやエサやりもジゼルが率先して行ったので、
ポニーもすっかりジゼルに懐いて信頼関係もばっちりだ。
次第に散歩するだけでは物足りず、クララが手綱を持って追いかけられる程度に小走りで走ったりすることも増えていった。
(王妃様、ちょっとだけですからね。本当は陛下との約束を破ってるんですから!)
乗馬に心から楽しそうに取り組むジゼルを馬好きのクララは好ましく思っていたが、
最近気になることがあった。
ジゼルが乗馬を楽しんでいる時間帯に、
馬場の近くにルイーザが取り巻きを連れて姿を見せるようになったのである。
ジゼルの何よりの楽しみになった。
クララは馬に乗ることだけでなく、
馬と心を通わすこと、馬のお世話の仕方なども教えてくれた。
ジゼルが乗馬を始めたころに臨月を迎えた馬がおり、
出産の場に立ち会わせてもらったりもした。
今はレッスンがない日でも毎日のように厩舎を訪れて、
生まれたての仔馬の成長を見守っている。
最初はポニーの背に乗ることも覚束ないジゼルだったが、
1カ月もレッスンを続けるとポニーで散歩することはお手のものになった。
オルキスと名付けたポニーのブラッシングやエサやりもジゼルが率先して行ったので、
ポニーもすっかりジゼルに懐いて信頼関係もばっちりだ。
次第に散歩するだけでは物足りず、クララが手綱を持って追いかけられる程度に小走りで走ったりすることも増えていった。
(王妃様、ちょっとだけですからね。本当は陛下との約束を破ってるんですから!)
乗馬に心から楽しそうに取り組むジゼルを馬好きのクララは好ましく思っていたが、
最近気になることがあった。
ジゼルが乗馬を楽しんでいる時間帯に、
馬場の近くにルイーザが取り巻きを連れて姿を見せるようになったのである。