君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
パァァァアァンッ
銃声にも似たけたたましい音が響き渡る。
クララはとっさに音が聞こえた方を確認し、王妃が銃撃されないよう覆いかぶさろうとする。
すると、
ヒィィィィィィン
突然の大きな音に驚いたオルキスが前足を高く上げて2本立ちの姿勢になった。
それと同時にジゼルが馬具から手を放して空中に投げ出されてしまう。
「王妃様っ!」
クララは無我夢中で手を伸ばして自分の身が下になるようにしてジゼルを抱きとめる。
そして暴れているオルキスがジゼルに馬乗りにならないように素早く身を反転させた。
「ぐっ!」
興奮したオルキスの身体がクララにぶつかる。
あまりの重さにうめき声をあげたクララだが、なんとか耐えてジゼルを守った。
「クララ、大丈夫か?こいつは俺が抑えたから王妃様を安全な場所へ。」
悲鳴を聞いて駆けつけてくれた馬番の指示に従い、
気を失っているジゼルを抱えて馬場の外へ出た。
「クララ、分かるか?」
クララが馬場を出たところで、血相を変えたロートシルトたちが駆けつける。
「王妃様は気を失っておられます。お体に問題ないか、至急医師の元へ。」
顔を引きつらせてクララが答える。
さっきから脂汗が止まらない。
ロートシルトの指示で騎士たちが王妃を運んでいく。
ロートシルトはクララを木陰に座らせると何があったか話すように言った。
銃声にも似たけたたましい音が響き渡る。
クララはとっさに音が聞こえた方を確認し、王妃が銃撃されないよう覆いかぶさろうとする。
すると、
ヒィィィィィィン
突然の大きな音に驚いたオルキスが前足を高く上げて2本立ちの姿勢になった。
それと同時にジゼルが馬具から手を放して空中に投げ出されてしまう。
「王妃様っ!」
クララは無我夢中で手を伸ばして自分の身が下になるようにしてジゼルを抱きとめる。
そして暴れているオルキスがジゼルに馬乗りにならないように素早く身を反転させた。
「ぐっ!」
興奮したオルキスの身体がクララにぶつかる。
あまりの重さにうめき声をあげたクララだが、なんとか耐えてジゼルを守った。
「クララ、大丈夫か?こいつは俺が抑えたから王妃様を安全な場所へ。」
悲鳴を聞いて駆けつけてくれた馬番の指示に従い、
気を失っているジゼルを抱えて馬場の外へ出た。
「クララ、分かるか?」
クララが馬場を出たところで、血相を変えたロートシルトたちが駆けつける。
「王妃様は気を失っておられます。お体に問題ないか、至急医師の元へ。」
顔を引きつらせてクララが答える。
さっきから脂汗が止まらない。
ロートシルトの指示で騎士たちが王妃を運んでいく。
ロートシルトはクララを木陰に座らせると何があったか話すように言った。