君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
クララが職務に復帰する前の最後の休日。
幼馴染の2人がクララのためにパーティーを開いてくれた。
みんな子供の頃からの知り合いで、気心が知れた仲だ。
クララは騎士団員として毎日忙しいし、
他の2人も結婚して子育てに追われていたりで最近は集まれていなかったが、
せっかくの機会だからと都合を合わせてくれたのだ。
昔話や夫の愚痴に子育ての悩み、クララの淡い恋についてひとしきり盛り上がった後、
友人の1人アーデルハイトが気になる話をしてくれた。
「どこまで本当か分からないんだけど、国王ご夫妻の仲ってあんまりよろしくないみたいね。」
「え~、あらそうなの。晩餐会の時はとてもお似合いのお二人だと思ったんだけど。」
「この前ルイーザ様のお茶会に呼ばれて、断れないし行ってきたの。」
「そうね、ハイジの旦那さんの会社はシュヴァルツ公にお世話になっているものね。」
「王妃様の快気祝いとか言って、王妃様もご招待してさ。すごくカオスだった。」
「え~どんな感じだったの?教えて教えて~」
クララもアマーリアも身を乗り出すように聞き入る。
「王妃様が怪我されたときの話になって、それからルイーザ様の独壇場。国王陛下のお心を自分がいかに癒したかとか、連日陛下から求められて寝不足だとか、それ王妃様の前で言う?みたいな話を延々と。」
幼馴染の2人がクララのためにパーティーを開いてくれた。
みんな子供の頃からの知り合いで、気心が知れた仲だ。
クララは騎士団員として毎日忙しいし、
他の2人も結婚して子育てに追われていたりで最近は集まれていなかったが、
せっかくの機会だからと都合を合わせてくれたのだ。
昔話や夫の愚痴に子育ての悩み、クララの淡い恋についてひとしきり盛り上がった後、
友人の1人アーデルハイトが気になる話をしてくれた。
「どこまで本当か分からないんだけど、国王ご夫妻の仲ってあんまりよろしくないみたいね。」
「え~、あらそうなの。晩餐会の時はとてもお似合いのお二人だと思ったんだけど。」
「この前ルイーザ様のお茶会に呼ばれて、断れないし行ってきたの。」
「そうね、ハイジの旦那さんの会社はシュヴァルツ公にお世話になっているものね。」
「王妃様の快気祝いとか言って、王妃様もご招待してさ。すごくカオスだった。」
「え~どんな感じだったの?教えて教えて~」
クララもアマーリアも身を乗り出すように聞き入る。
「王妃様が怪我されたときの話になって、それからルイーザ様の独壇場。国王陛下のお心を自分がいかに癒したかとか、連日陛下から求められて寝不足だとか、それ王妃様の前で言う?みたいな話を延々と。」