溺愛ヤクザの蜜愛条件～契約のキスが甘すぎる～

色んな花束を見たりして勉強するものの未だに進歩は無く、基礎中の基礎の練習に明け暮れていた。
もう三ヶ月は経つのだが、正直リボンを結ぶのさえ怪しい。
大抵リボンが裏返り『何でだろう？』と首を傾げるのがオチだった。

そんな花屋店員にあるまじきセンスっぷりを発揮している美祐だが、真面目で花への愛情は本物だ。
その為、花屋のオーナー夫妻に可愛がられていた。

158センチの身長と幼い顔立ち。
長い睫毛に縁取られた二重の黒い瞳に同じ色の艶やかなサラサラのロングヘアー。
日焼けとは無縁な白い肌に、スッとした小さな鼻とちょこんとした口。
二十歳になったとはいえ、まだまだ幼さの残るその顔は特別美少女というわけではないが可愛いと美人を足して割ったといったところ。