【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。


 こんなこと……言われたの、私初めてかも。
 なんか……嬉しいな、そういうこと言われるのって。

 私は今まで、メガネって大嫌いで、出来れば掛けたくないって思ってたけど。
 だけど……宮栄さんみたいにメガネライフを楽しんでる人を見てると、メガネライフを楽しむのも、悪くないなって思った。
 私はあっという間に、宮栄さんにメガネの虜にされたんだ。

「こんなこと……言われたの初めてです、私」

「え?」

「そんな、メガネライフを楽しんでほしいなんて……言われたの初めてです、私」

 メガネ人生ってのも、悪くないね。

「メガネは、あなたの人生を豊かにするアイテムですから」

「人生を豊かにする……アイテム?」

 確かに、メガネ一つで人生は大きく変わると思う。 見えないものを見せてくれる、大切なアイテム。
 
「そうです。今やメガネは、ファッション製も高くて掛ける人がどんどん増えてきてます。 メガネ需要が高まっている今、僕はたくさんの人にメガネを掛けてほしいと、そう思ってます」

「……ステキです」

 宮栄さんは本当に、ステキな人だ。私はこの人からメガネを買って、良かったと思った。
 宮栄さんだからこそ、良かったのかも。
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