【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。

　私みたいな強度数の人間にとって、メガネはないと困るものだから。
　コンタクトも便利だけど、やっぱりコンタクトは目が疲れるし、花粉の時期はコンタクトって入れられないし。
　そうするとやっぱり、メガネのが楽なんだよね。コンタクトじゃないから、目も楽だし。

「土岐村様、お待たせしました。調整させていただきましたので、再度確認させていただきますね」

「あ……はい」
　
　んーと……やっぱり近い。
　でも、それもまあ、悪くない。

「どうですか？キツイ感じとかありますか？」

「キツイ感じは……ないですかね」

　元々軽い素材のメガネにしたから、掛け心地はバツグンにいい。
　つけてる感じがあんまりしない。

「ゆるい感じはどうですか？」

「んー……それもなさそうです」

　下向いても落ちてくる感じはなさそうだから、大丈夫かな？

「大丈夫そうですね。　またゆるくなったりキツイ感じなどがあれば、いつでも無料で調整させていただきますので、お気軽にお立ち寄りくださいね」

「ありがとうございます」

　やっぱり宮栄さんは、とてもステキな店長さんだ。物腰も柔らかいし、何より私と話す時はちゃんと私と目線を合わせてくれている。
　とにかく好印象でしかない。