【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
「……で? イケメンだった?その宮栄さんって人?」
あずさはニヤリと微笑みを浮かべていたので、私は思わず「えっ、何言ってんのー?」と問いかけてみる。
「教えなさいよ。宮栄さん、イケメンだった?」
「それは、まあイケメン……だったけど」
それに宮栄さんからは、とてもいい香りがした。香水のような爽やかな香りが漂っていた。
「なになに? ちょっと、もしかしてアンタのタイプ?」
「え?! 違うよ、そんなんじゃないから!」
慌てて否定するも、鋭いあずさは「その否定ぶり、なんだか怪しいわね?」と疑ってくる。
「ちょっと、ほんとにそんなんじゃないから!」
あずさってば、すぐに疑うんだから……!
「でもイケメンだったんでしょ?」
「ま、まあ……それは否定しないけども」
そんな私に向かって、あずさは「やっぱりね。 どんなステキな人なのかしら?宮栄さん」と怪しい微笑んでいる。
「ちょっと、何考えてる?」
「んー? 私も宮栄さんにメガネ選んでもらいないなーって思って」
あずさの言葉に私は、思わず「え?アンタ目だけはいいでしょ? メガネいる?」と言ってしまった。
「ちょっと、目だけはなによ?目だけはって?」