【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
私以外のお客さんでも、ちゃんと目を話している。 まあ、それが当たり前なのかもしれないけど。
宮栄さんが担当しているお客様はみんな、笑顔が溢れている。 それはきっと、宮栄さんの人柄の良さが滲み出ているからなんだと思う。
「和音、これなんかどう?」
あずさにそう聞かれ、私は「いいんじゃない?似合ってるよ?」と答える。
「ほんと? 私って結構メガネ似合う人だったりして?」
なんて笑っているあずさの顔を見ていると、私のそばから声が聞こえてくる。
「土岐村様、大変お待たせ致しました」
「宮栄さん、こんにちは」
「お待たせしてしまって、申し訳ありません」
「いえ。私こそ、すみません」
宮栄さんは優しいから、「とんでもない!また来てくださり、ありがとうございます」とステキな笑顔を向けてくれる。
「今日はどうされました?」
「あ、今日は私じゃなくてそこにいる友人が伊達メガネを買いたいってことだったんで、連れてきました」
宮栄さんはあずさの姿を見て「そうでしたか!それはありがとうございます」と嬉しそうに微笑んでいる。
「伊達メガネでも、いいですか?」
「もちろんです。ありがとうございます」