【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。


 そう、私は度数が強すぎる故に、メガネのレンズは一番薄いもので、かつ追加料金を高くしないとメガネが作れないのだ。
 まだ乱視がないだけマシではあるが、それでも充分メガネを掛けることに抵抗はありすぎる。

 だってレンズは、一番薄いものにしてもやっぱり分厚くなるから。
 スタッフさん曰く、フレームとレンズの相性があるとのことではあるが、やっぱり厚みが出るのは気になるのだ。目も小さく見えるし、人によってはめちゃくちゃレンズがフレームからはみ出してしまうのだから。

「あの、メガネのレンズって追加料金いくらくらいですか?」

 私の場合は度が強すぎるから、かなり追加料金をかけなければならないのが現状だ。

「そうですよね。やはりそこ、気になりますよね」

「はい」

 だってレンズ一番薄いものにすると、大体一万円以上するし。なんなら、フレームよりレンズの方が高いくらいだ。

「当店の追加料金表でございます。一番薄いものは1.76までご用意しておりますよ」

「1.76が一番薄いものですか?」

 レンズの中で一番薄いものは、1.76という屈折率だそうだ。
 
「そうです。こちらは世界一薄い素材を使用したレンズです」

「え、そうなんですね」
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