【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。


 やはり宮栄さんは印象がいい。見た目は爽やかで、ステキな笑顔だ。
 そしてお客さんへの対応も文句が出ないくらい完璧で、こういう方からメガネを買いたいと思わせてくれる。

「友人のあずさです」

「どうも、野瀬あずさです。今日はメガネを選んでいただきたくて来ました」

「ちょっと、それどういう挨拶よ?」

 とも思ったけど、優しい宮栄さんは「店長の宮栄です。本日はご来店いただき、誠にありがとうございます」と笑顔を向けている。

「本日はどのようなメガネをお探しですか?」

「私に似合うのを探してほしいんですけど、私にはどんなのが似合いますかね?」

「そうですね……。好きな色とかありますか?」

「好きな色は、青とか緑が好きですね」

 近くで宮栄さんとあずさのやり取りを聞きながら、私は宮栄さんの後ろ姿を眺めていた。

「ではお客様に似合いそうなメガネ、探してきましょうか」

「よろしくお願いします!」

 あずさってば、気合入りすぎだって!

「あずさ、ずいぶん気合入ってるね?」

「そう?そんなことないと思うけど?」

「あと、顔ニヤニヤしすぎだよ?」

 私が恥ずかしくなるくらいニヤニヤしているのが目に見て見える。
< 20 / 46 >

この作品をシェア

pagetop