【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
やはり宮栄さんは印象がいい。見た目は爽やかで、ステキな笑顔だ。
そしてお客さんへの対応も文句が出ないくらい完璧で、こういう方からメガネを買いたいと思わせてくれる。
「友人のあずさです」
「どうも、野瀬あずさです。今日はメガネを選んでいただきたくて来ました」
「ちょっと、それどういう挨拶よ?」
とも思ったけど、優しい宮栄さんは「店長の宮栄です。本日はご来店いただき、誠にありがとうございます」と笑顔を向けている。
「本日はどのようなメガネをお探しですか?」
「私に似合うのを探してほしいんですけど、私にはどんなのが似合いますかね?」
「そうですね……。好きな色とかありますか?」
「好きな色は、青とか緑が好きですね」
近くで宮栄さんとあずさのやり取りを聞きながら、私は宮栄さんの後ろ姿を眺めていた。
「ではお客様に似合いそうなメガネ、探してきましょうか」
「よろしくお願いします!」
あずさってば、気合入りすぎだって!
「あずさ、ずいぶん気合入ってるね?」
「そう?そんなことないと思うけど?」
「あと、顔ニヤニヤしすぎだよ?」
私が恥ずかしくなるくらいニヤニヤしているのが目に見て見える。