【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
「そうですね。そちらの方がより知的に見えますね。 そちらはフレームが金属なので、ビジネスシーンには活躍しやすいメガネですね」
「そうなんですかぁ」
あずさ、ニヤニヤしてる……。
「婚活されるということであれば、こういうカジュアルなメガネよりも金属フレームの方がより知的な雰囲気になりますからね」
「そうなんだ……。よし、決めた!私、コレにするわ!」
「決まったみたいだね」
「ありがとうございます。ではこちらで受付をさせていただきますね」
あずさのメガネも決まったので、あずさが奥で受付を済ませる間、私は待合室で待つことにした。
店内には何組もお客様がいるけど、みんなそれぞれ好きなメガネを選んだりしている。
メガネは人の人生を豊かにするアイテムだって宮栄さんはこの前言ってたけど、確かにそうかもしれない。
私も宮栄さんに出会って、メガネというアイテムによって人生を変えられた一人だ。
メガネを掛けたくないという気持ちを打ち消してくれたのは、確かに宮栄さんだ。
今本当に思うけど、メガネって……思ったより悪くない。
そんなことを思っていた、その時だったーーー。
「……え?」
ちょっと、ウソでしょ……?!