【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
あずさにそう聞かれて私は、「うん、それは大丈夫だけど……」と答えた。
「良かった……。何がどうなったの?」
「車が突っ込んできたけど……運転してた人は大丈夫なのかな?」
そう言った私に、あずさは「アンタ、まずは自分の心配しなさいよ!」と突っ込んでくる。
「あずさは大丈夫?」
「うん、私は離れてたから大丈夫。それより、警察呼ばないとだよね?」
宮栄さんや他のスタッフさんは、他のお客さんの対応をしている。
「土岐村様、大丈夫ですか?」
「はい……。あの、宮栄さんは?」
「僕は大丈夫です。 とりあえず警察を呼びますので、お二人も奥へどうぞ」
「はい」
他のスタッフさんに奥へと案内された私たち。
「皆さん、まずケガをしている方の手当をしますので、手の空いている方はご協力をお願い致しまします!」
「分かりました!」
宮栄さんの指示で、手の空いているスタッフやあずさがお客さんの手当をしていく。
私は運転手さんのことが気になったが、どうやら中に運転手はいなかったようだ。
車が突っ込んできて停止したはいいものの、店内のガラスは粉々で、メガネがたくさん店内に散らばっているのが分かる。