【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
世界一薄い素材のレンズ……。それは魅力的だ。
にしてもメガネを新しくするなんて何年ぶりだろうか? 恐らく記憶を辿る限りだと、五年以上は作っていない気がする。
そもそも度が合ってないから、メガネすら掛けていないのだが。
「お客様、本日視力検査はいかが致しますか?」
店員さんにそう言われたので「あ、処方箋貰ってきてるので、これでお願い出来ますか?」と処方箋を見せる。
「処方箋ですね。かしこまりました」
処方箋をコピーしたいからと、店員さんは一度カウンターの方へと向かっていく。
メガネの新調なんて久しぶりな私は、どのメガネにしようか悩んでいる。
五年前と比べると、可愛くておしゃれなデザインがたくさんあるからだ。家で掛けるだけだからシンプルでいいやと思いつつも、色々と見てるとどれも良いものばかりで迷ってしまう。
今のトレンドはどんなものなのだろう?と見ていると、店員さんが私の元へと戻ってくる。
「お待たせ致しました。処方箋お返ししますね」
処方箋を受け取り、カバンの中に仕舞い込む。
「今回フレームは、どんなものにしたいとかありますか?」
「色々とあって迷います。種類がたくさんありますね」
「そうですよね」