【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。


「あんなのは、お安い御用です」

 やっぱり私は……宮栄さんという一人の男性を、私は好きになったんだ。
 こんなに宮栄さんのことが、好きなんだな、私は。……もう、宮栄さんのことしか考えられなくなりそうだ。

「……あの、宮栄さん」

「はい」

 私は宮栄さんに、自分から「私……あなたのこと、もっと知りたいです」と伝えてしまった。

「えっ……?」

 困らせてしまうと分かっていたけど、その気持ちを口に出してしまった。

「宮栄さんのこと……もっとよく知りたいです」

「土岐村さん……あの」

 あ……イケない、私ったら。何を言ってるんだろう? 
 変なこと言っちゃった……よね? 困らせた……よね?

「すみません、変なこと言って! 今のは忘れてください!」

 言ったことに後悔した私は慌てて訂正するが、
それを聞いた宮栄さんは「いいえ、聞いてしまったのでそれは出来ません」と言ってきたのだった。

「えっ!お願いです。忘れてください……!」

 やだ、もう!恥ずかしいって!

「それは出来ませんよ。……だって、嬉しかったですから」

 そう言われて思わず、「えっ?」となった。

「そんなこと言われたら、期待してしまいますよ?」
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