【完結】笑顔のステキなメガネ屋さんに恋をしたら、メガネが好きになりました。
そ、それは……? それって……?
「期待して、いいんですか?」
「……あ、あのっ」
自分で言っておいてなんなんだけど……めちゃくちゃ恥ずかしいっ!
私はなんてことを言ってしまったんだ……!
「もう一回聞きます。期待……してもいいんですよね?」
そう問いかけられた私は、恥ずかしさで顔が赤くなってしまったが、その恥ずかしさも受け入れて気が付けば小さく頷いていた。
「僕も、あなたのこともっと知りたいですよ?……もっともっと、色んなことをね」
耳打ちでそう囁かれてしまい、思わず体が飛び跳ねそうになるくらいドキドキした私は、宮栄さんから目を逸らしてしまった。
「土岐村さん……僕のこと、もっと知ってくれますか?」
「……は、はい」
せ、積極的すぎる……!
こんな積極的な宮栄さんに距離を詰められてドキドキが止まらない私は、ずーっと顔が赤くなっていたと思う。
「あなたと話していると、本当に僕は僕じゃいられなさそうです」
え……?それ、どういう……?
「あの時、僕はあなたのことを守りたいって、本気でそう思いました。 あなたにもしものことがあったら……。そう思ったら、僕は僕じゃいられなくなりそうだったんです」