竹取り物語

銀行

彼女は 冷静そのものだった。

銀行へ行って二億円を見るまでは信じられないの顔をした。

彼女と会社に休暇を取る約束をし、子供達にも氏名入りの銀行印鑑を作り 持って来るように伝えた。

一週間後 待ち合わせ場所で合流し銀行へ。

受付けに そのもの伝え別室に通された。
初めてだから 皆 落ち着かない様子でいる。

この待つ時間が長い。

いかほど過ぎたのか係の者が来て説明を受けたが 修二は緊張の余り うわの空でいる。

ふと我に帰った修二は 不公平差がないように金の配分を説明した。

手続きが終わり 皆が満足そうな顔を見て銀行を出た。

修二には 目論みがあった。
二億円の半分は修二の金とした。それを ローン等々の支払いに回し 残った金で彼女の名義で店を建てた。
生活に困らないようにだ。

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