『春・夏・秋・冬』
来年も、再来年も一緒だよね。
私たち。
「お〜い、春、大丈夫か?」
夏の背中は大きくて、いつも、あったかいの。
「眠たくなってきちゃったぁ。夏、ごめん。ねる。」
「ますます、重たいじゃん。」
クスクス笑う、秋と冬。
「僕らもする??」
「えっ?冬、まさか、おんぶ??」
「うん。
秋、ほれ。どうぞ。」
秋は恥ずかしそうに、それでも、冬にゆっくり近づき、冬の背中に飛び乗った。
「おぅ、かる〜。」
「冬、無理してるぅ?」
「本当に軽いから、大丈夫だよ。」