2番目に好きな君へ
その頃実を言うと私は彼氏がいた。
典型的なあれだ、
入学してすぐ一目惚れされた私は、その彼氏に猛アタックされた
浮かれていた私は、すぐに受け入れた。
「一生大好き」
「ずっと一緒にいたい」
「かわいい」
そんなことを言う彼氏を私は馬鹿みたいに信じていたし、大切に思っていた。

ちゃんと彼氏を作るのは初めてだったから、
周りから反対されようと否定されようと、
会いに行った。
お金もかけたし時間もかけた。
比例するように心もすり減っていったのは内心気付いていた。
彼の会いたいの言葉を頼りに何度だって会いに行った。
彼はよくチョコを買う。
リプトンのレモンティーが好きだったり
ミント味のガムを買っていくと喜んで噛んでいたのも覚えている。
私は彼の好きな物を良く答えられていたと思う。
私だけは彼に夢中だった。

「めんどくせえ」
ゲームをしながら私を横目で見る彼氏を目の前に
私はついに捨てられた。
つまらなかったらしい、私は初めてをあげた相手だった
怖くてたまらない不安の中でも彼と別れたくないと思った気持ちの方が強かった。
自分を大切にできなかった私は
案の定誰も大切にできなかった。
ついに1番大切だった自分さえも捨ててしまっていた。

そんな時、寄り添ってくれたのは
シュウだった。
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