2番目に好きな君へ
どんな私も受け止めてくれたし、
話も聞いてくれた。
傷付く私を癒してくれた。
でも知っていた。
そうしてくれる理由は私を好きだったからだってことも。
それを知っていながら
私はシュウに甘え続けた。
時には手を繋いだ。
2人で映画も見に行った。
府中駅にあるシュークリームを2人で食べたこともあった。
散歩した先の公園で野良猫を見付けて、その猫に何度か会いに行ったこともあった。

完全に傷を埋めるためにシュウとの時間を作っていた。
最低な私でも、そばにい続けてくれた。
でも、気付けば私も彼との時間が愛おしくなって行ったし、
依存していた私の心でも
シュウと居る時だけは素直に笑えていた。

最低から始まってしまったから、最低で終わってしまう。
どこかで予測していたし、バチが当たるのも仕方がない事だ。

そう思いながら1ヶ月は過ぎていたと思う。
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