2番目に好きな君へ
シュウと付き合いたい。
そう思うようになったのは
シュウの真っ直ぐな好きが私を何度も何度も救ってくれたからだと思う。
でもどこかでまた同じ目に会うんじゃないか、
また同じように傷ついてしまうのでは無いかって、
シュウよりも自分の考えを優先した。
それなのに変わらずシュウに私は頼り続けた。

最低だ。

今なら想像が付く。
どれだけ苦しめていたかどれだけ泣かせていたか、
今できるのであれば当時に戻って素直に謝りたい気持ちでいっぱいだ。
私はとても弱虫で、
いくらでも気持ちを伝えるチャンスがあったのにもかかわらず逃げてきた。
本当を言うと別れたばかりでまた付き合うことに抵抗があった。
どんな風に周りから見られるか不安でたまらなかった。
だからこの時も自分を優先した。

シュウを苦しめることだけしかできない私だった。
12月24日周りはカップルで溢れかえる中、
カップルごっこをしている私たちは
学生の味方である安いイタリアンに寄った。
シュウと食べるご飯がいちばん美味しい。
そう思いながら大切にひと口を運んで行った。
シュウは相模湖のイルミネーションに行きたいと私に話してくれていた。
絶対に行こうと決めて、私の姉と姉の友達と私とシュウで行く約束をした。
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