こんなはずじゃなかったのに

入学式

「...きて、起きて」く、苦しいと思いながらおもいまぶたを開けると顔の前にはかず(今野和樹)私の上にはうちか(益子優親)がいた。「早く起きないと遅刻するわよー」とお母さんの声もする。まだ余裕だろと時計に目をやるとなんと7時50分。さすがに入学式から遅れる訳には行かない。急いでミルクティー色のジャケットに腕を通しチェックのスカートに着替える。その光景に前にいたかずとうちかは少しは恥じらえと顔を赤らめていたが急いでいる私にはそんなことにきづくひまさえなかった。今日は私楠木さくらの大事な高校入学式。この制服に憧れて猛勉強してやっと合格した高校。
下に降りるとお母さんが「あとから行くわね」と言っていた。急いで靴を履き家を出る。先に出ていたかずとうちかは遅いと文句を言っている。ごめんごめんと適当に流し私たちは学校に向かう。私たち3人は幼稚園から中学校まで全て同じクラスの仲良し幼なじみ。また、3人同じクラスがいいなとそんなことを思っていると学校に着いた。
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