こんなはずじゃなかったのに
学校に着くと人の多さに目が回る。実は私たちの小中学校は少人数だったため2クラスしか無かったがこの楓高校は1学年8クラスはある。キョロキョロしていると手を振りながら走ってくる女の子が見えた。私の親友の白井さきちゃんだ。私の元に来てすぐ「また、寝坊したんでしょー」と言われギクリとした。
さきちゃんはしっかりもので私のお姉さんみたい。私がさきちゃんと話しているとうちかとかずが私に小声でなんかめっちゃ見られてるんだけどと言ってくる、それもそのはずかずとうちかはスタイル抜群、顔面国宝級の超絶イケメンなのだから。しかし本人たちにはその自覚は無いらしい。少し話してから3人と一緒にクラス表を見に行った。私は1組さきちゃんも1組かずとうちかは5組と初めてクラスが離れてしまったが私は2人と離れられて少しほっとしている。なぜなら中学一年の夏2人と遊んでいたらたまたまクラスのうちか・かずファンクラブの子に見られてしまい嫉妬心で二股しているなどの噂が広まってしまったからだ。うちかとかずがすぐに誤解を解いてくれたから良かったが私のことを今も悪く思っている子も少なからずいると思うからだ。
その時アナウンスが流れ新入生は体育館に集められた。いよいよ入学式の始まりだ。
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