スキがない総長の大胆な溺愛
「うん」



ありがとう――



ニコリと笑う蒼羽。

今日の蒼羽はよく笑う。

しかも、何だか楽しそうにも見える。



「(蒼羽、何かいい事でもあったのかな?)」



だけど、楽しそうな蒼羽を見ていると、私の顔も自然と緩む。

春風さんと会った事で、何かいい刺激をもらったのかな?

それが何なのかは分からないけど。



「ごちそうさまでした。私、先にお風呂に入っていい?」

「うん。どうぞ」



ゴミを片付けて、お風呂へ向かう。


三月も終わりに近づき、最近は暖かくなってきた。

だけど気持ちはまだ真冬のままだから、ついつい厚着をしてしまう。

そして汗ばんで、気持ち悪くなる…。

最近の私のお風呂は、こういう理由があって早い。




その後――



「ふう~スッキリしたぁ」
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