スキがない総長の大胆な溺愛
「はい、あの…お、お世話になりまして…」

「ふふ」



全ての事情を話す間、美月さんはずっと笑顔で聞いてくれた。

私が怪しい人物じゃないと誤解が解けて、本当に良かった…!



「生吹くん、乱暴じゃなかった?大丈夫だった?私の事となると…ちょっと過保護な所があるから…」

「(やっぱりそうですよね!?すっごい怖かったです…!!!!)」



まさか美月さんも知っていた春風さんの恐怖オーラ。

だけど彼女である美月さんに本音をいう訳にもいかず、笑顔で首を振る。



「だ、大丈夫です…。にしても、美月さんは生吹さんといい、お友達の方といい…。周りの方がすごく美形ですね。もちろん美月さんも含めて」

「お友達?」



頭をコテンと倒す美月さん。

噛み砕いて「この間、白い服を着ていた長身の女性です」というと、美月さんははじけるような笑顔を浮かべた。



「真白ちゃん!そうなの、とっても強くて可愛いいの!

あの子は、…えと、その……」
< 140 / 235 >

この作品をシェア

pagetop