スキがない総長の大胆な溺愛
「総長~銀狼の奴ら縛っておきました~」
「久しぶりのケンカが一瞬で終わった…」
「あー!また腕がなまっちまうー!!」
マフラーの人が「だ、そうだぞ」と春風さんを見る。
だけど総長である春風さんは、ニッと笑うだけだった。
そして…
「皆にいいニュースを二つ持ってきた」
その内容に「月光」の人達は…
割れんばかりの歓声を上げるのだった。
一方の私は。
「蒼羽!」
廃墟の中央で転がる蒼羽の元へ、急いで駆け寄る。
近づけば近づくほど蒼羽の状態が悪いような気がして…。
「本当に大丈夫なの?」という恐怖から、体のあちこちが震え始める。
「蒼羽、蒼羽ぁ…起きて…っ」
生吹さんは「大丈夫」と言ったけど…。
顔や体から血を流す蒼羽を見て、とても元気には思えない。
それにお腹からの出血も止まっていないのか、さっき見た時よりも「赤」が大きく広がっている。
「蒼羽…っ」
「久しぶりのケンカが一瞬で終わった…」
「あー!また腕がなまっちまうー!!」
マフラーの人が「だ、そうだぞ」と春風さんを見る。
だけど総長である春風さんは、ニッと笑うだけだった。
そして…
「皆にいいニュースを二つ持ってきた」
その内容に「月光」の人達は…
割れんばかりの歓声を上げるのだった。
一方の私は。
「蒼羽!」
廃墟の中央で転がる蒼羽の元へ、急いで駆け寄る。
近づけば近づくほど蒼羽の状態が悪いような気がして…。
「本当に大丈夫なの?」という恐怖から、体のあちこちが震え始める。
「蒼羽、蒼羽ぁ…起きて…っ」
生吹さんは「大丈夫」と言ったけど…。
顔や体から血を流す蒼羽を見て、とても元気には思えない。
それにお腹からの出血も止まっていないのか、さっき見た時よりも「赤」が大きく広がっている。
「蒼羽…っ」