スキがない総長の大胆な溺愛
正座して、蒼羽の頭を太ももの上に置く。

こうすれば息がしやすいかな?目を覚ましてくれるかな?なんて…

そんな事を思って。



「目を開けて、蒼羽…っ」



あのビー玉みたいな綺麗な瞳を見せてよ、蒼羽。

その瞳に、私を写して。



「……蒼羽、好きだよ」



蒼羽の唇に、軽くキスを落とす。

すると、その時だった。



「明里、今の…もう一回」

「んっ⁉」



蒼羽が私にキスをしてきた。

私の後頭部に手を乗せて、グイと下に押している。



「ちょ、ま…蒼羽っ」



起きてるなら、そう言ってよ!



「明里、まだ…もう一回」
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