スキがない総長の大胆な溺愛
「ん?」

「(春風さんと同じ怖い笑み!!)」



やっぱりこの人達はソックリなのだと確信した私。

ならば、どうやっても逃げられるものではないと…とぼけるのを諦めた。



「あ、あれは……」



――蒼羽、好きだよ



「あれは……ほ、本当」

「……優利の事は?」



一オクターブ低い声で。

掠れた声で。

色っぽい声で。

蒼羽はボソリと、私に聞いた。



「明里は、優利を好きだったよね?」

「な、んで…知って…」

「よく二人が一緒にいる所を学校で見かけたから」


その時の明里の顔を見たら、優利をどう思っているのかなんて。すぐ分かったよ


「だから聞かせて。今の明里の、本当の気持ちを」

「私は……」
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