スキがない総長の大胆な溺愛
「ごめん、今は…見ないで」
「なんで?」
ズリズリと顔を動かすと、手がズレて蒼羽の顔が見える。
全部、見える。
さっきよりも真っ赤に染まった顔が。
その目に溜まる、綺麗なものが。
「蒼羽…泣いてるの?」
「泣いてない」
「じゃあ…感動してるの?」
「~っ」
純粋に聞くフリをして、蒼羽の反応を楽しんでいた私。
最初こそやられっぱなしだった蒼羽。
だけど…
「本当、明里は良い度胸してるよね」
「え?」
ドサッと、私は地面に押し倒される。
ん?
押し倒される?
「え、あの…」
「安心して。背中が痛くないように、俺の服を下に敷いてるから」
「すごい早業だね……じゃなくて!」
なんで押し倒してるの⁉
っていうか蒼羽、お腹から血が出てるんだった!
さっきよりも血が出てるよ⁉
「びょ、病院!蒼羽、早く病院に行こ!」
「なんで?」
ズリズリと顔を動かすと、手がズレて蒼羽の顔が見える。
全部、見える。
さっきよりも真っ赤に染まった顔が。
その目に溜まる、綺麗なものが。
「蒼羽…泣いてるの?」
「泣いてない」
「じゃあ…感動してるの?」
「~っ」
純粋に聞くフリをして、蒼羽の反応を楽しんでいた私。
最初こそやられっぱなしだった蒼羽。
だけど…
「本当、明里は良い度胸してるよね」
「え?」
ドサッと、私は地面に押し倒される。
ん?
押し倒される?
「え、あの…」
「安心して。背中が痛くないように、俺の服を下に敷いてるから」
「すごい早業だね……じゃなくて!」
なんで押し倒してるの⁉
っていうか蒼羽、お腹から血が出てるんだった!
さっきよりも血が出てるよ⁉
「びょ、病院!蒼羽、早く病院に行こ!」