スキがない総長の大胆な溺愛
「ダメ。明里にはお仕置きしないと…俺の気が済まない」

「お、お仕置き…?」



一体、なんのこと…?

そりゃ私、復讐しようと散々に蒼羽を騙してきたけど…。


いや、でも…

私も罰を受けないとフェアじゃないよね…。

蒼羽をたくさん、傷つけてきたんだもん。



「あ、あのさ…蒼羽、」

「ん?」



「せめて…痛くないお仕置きにして…?」

「……」



蒼羽に組み敷かれる中「お願いします」と小さくなる私。

そんな私を見て、盛大にため息をついた蒼羽は…



「本当、上手く泳がされたよね俺…」



そう言って、私に顔を近づけた。



「俺に”スキはない”って言ったくせに。明里の嘘つき」
< 214 / 235 >

この作品をシェア

pagetop