スキがない総長の大胆な溺愛

――夜野に”一匹狼の勲章”は、もういらないな
――と言うと?
――俺らの仲間が増えるって事だ



春風さんは…言ってしまえば「勝手に」、蒼羽の「月光」への加入を決めていた。

これには、さすがの蒼羽も怒るかと思ったけど…



『…いいよ』



なんと、一言返事でOKした。

これに驚いたのは私だけだったようで…春風さんはニッと笑って「じゃ、よろしくな」と颯爽と去って行ったのだ。


それからというものの――


蒼羽が「月光」に入ったと知った学校の人達が、蒼羽にやたらと近づくようになった。

女子であれ、男子であれ。

どうやら「月光」は、暴走族からだけでなく、一般人からも好かれているみたい。



「【月光】はどう?楽しい?」
< 220 / 235 >

この作品をシェア

pagetop