スキがない総長の大胆な溺愛
「優利~、早く起きてよー!」
部屋に入って、カーテンを開ける。
朝日が眩しいのに、まだ布団で丸まっている優利を「可愛い♡」なんて思っちゃう。
「優利、おっはよー!」
ニヤニヤ緩む顔を抑えきれず、思い切り優利の布団をとった。
だけど…
「あ…明里…、おはよ…」
「……え?」
私の大好きな優利は…
お腹を庇うように丸くなり、真っ青な顔をしていた。
腕には切り傷があって、血が出てるし…。
「優利⁉ちょっと、なにこれ⁉」
「明里、大丈夫だから…」
「大丈夫じゃないよ!」
病院!救急車!
私は急いで救急車を呼び、同乗して病院へ行く。
病院にて詳しく検査がされた後、優利のお母さんと一緒に、医者の説明を聞いた。