スキがない総長の大胆な溺愛
最後の階段を降りた時に。
突如、視界が真っ暗になる。
「――え」
そして、すごい速さで口に布をあてられて、体を持ち上げれる。
バタンッ
「これがヤツの女か?」
「ヤツの部屋から出て来たんだ。当たりだろ」
「もし違ったらどうします?ヤツが来なかったら…」
「そんときゃ…ま、総長と俺らが楽しむだけさ」
「!!」
もしかして「ヤツ」って夜野くんの事?
「ヤツの女」って、私の事⁉
「ん~っ!」
私の体はとっくに車に乗っていたらしく、走行している車の振動を絶えず感じる。
「(このままだとマズイ…っ)」
そう思って声を上げたり、体を動かしたり…。
私なりに、必死の抵抗を見せた。