スキがない総長の大胆な溺愛


その時の夜野くんの顔は、今まで見た事がないような怖い顔。

そして…

嵐太を見るその目は、身も心も凍るくらい冷え切っていた。










ガチャ




「はい、どうぞ」

「あ、ありがとう…」



その後――

広場からバイクを飛ばして帰って来た私たち。

お腹を負傷している夜野くんにバイクは…と心配したけど…



『バイク乗るのやめといたら?お腹痛いんでしょ…?』

『でもバイクを残して帰るわけにもいかないし。大きいから押す方が大変なんだよ』



そう言われては、バイクに乗らないわけにはいかず…。



『じゃあ、失礼します…』



夜野くんの背後から、バイクに乗ろうと試みる。

だけど、その時に――


ビクッ


『(今なんか…警戒した?)』

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