スキがない総長の大胆な溺愛


夜野くんの肩が震えたように見えた。

だけど、それ以降は何も反応がなくて。


気のせいだったかな?と思いながら、夜野くんの背中に抱き着いて帰路についた。


そして家に着いて。


夜野くんは「悪いけどお風呂に入るね」とニコリと笑った。



「あ、うん…」



帰ってすぐ?とか、
病院行く前も入ってたよね?とか…
色々思って考えて、

そして、とある予想にたどり着いた。



ガシッ


お風呂に向かう夜野くんの腕を、急いで掴む。



「なに?」

「お腹みせて」

「なんで?」



テンポがある会話に、どこか彼の圧を感じる…。

だけど負けないように、キッと目をそらさず話す。



「お風呂の中で…お腹の傷を手当しているんでしょ?私にバレないように」

「…違うよ」
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