スキがない総長の大胆な溺愛
「連絡先…交換、してください」
「もちろん」
蒼羽はニッと笑って、二人のスマホを操作した。
するとすぐに蒼羽の連絡先が入り、病院の詳細もURLで飛んでくる。
「バイク出すから乗って」
「近いし…歩けるよ」
病院くらい、一人で行けるって。
蒼羽は意外に心配性なのだと知る。
「(あ、っていうか…病院って……)」
せっかく病院に行くなら、優利が入院している病院へ行きたい。
大病院だから、風邪なんかで受診したら怒られるんだろうけど…。
「(紹介状がないと~とか言って、門前払いされるかもね…)」
それでも、どうせ病院に行くなら…
という思いが、私の中で強くなる。
「……」
「……明里」