スキがない総長の大胆な溺愛

その衝撃的な言葉とは…



「や、めろ…っ――蒼羽…!!」

「!?」



蒼羽――今、優利は確かにそう言った。



「(蒼羽って、あの蒼羽…?)」



蒼羽という人を…私は一人だけ知っている。


それは、


夜野 蒼羽(よるの あおば)。


端正な顔立ちに、薄いブラウンの髪と白い肌が、まるで王子様みたいだと…学校で女子から一番人気な人。


だけど、


裏の顔は暴走族「白狼(はくろう)」の総長。


いつも大胆不敵で余裕のある態度が、学校の男子をはじめとする他の暴走族からも好かれていないとか。

更にケンカは負け知らずなくらい強いと有名で、先生からも恐れられている。

だから白狼の仲間がいない学校では、いつも一人で過ごしてる。


そんな恐ろしい人が、夜野 蒼羽という人。


そして現在…

私の隣の、席の人。
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