ひだまりで誓う桜色の愛
「好き……っ」



涙とともに溢れ出した想いが口からこぼれた。



「沢村くんが、好き……っ」 



ごめんね。今更言われたって困るよね。


でも私……やっぱり沢村くんじゃなきゃダメなんだ。


これから先もずっと一緒にいたい。隣で笑い合っていたい。

もうこれ以上、大切なものを奪われるのは嫌。


わがままだとわかっていても、無理だとわかっていても、諦めたくないよ……っ。



「俺……も、千早さんが好きだよ」



耳に届いたかすかな声にバッと顔を上げた。



「えっ、嘘っ……」

「嘘じゃないよ」

「でも、あのお菓子、クッキーじゃ……」



我に返り、慌てて口をつぐむ。

バカ、なにこんな時にまで口滑らせてるの。



「クッキー……? もしかして、これのこと?」

「……はい」
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