ひだまりで誓う桜色の愛
トートバッグから出てきた四角形の箱に、間違いありませんと言わんばかりに小さく返事をした。
淡いピンクの包装紙にくるまれた手のひらサイズの箱。
目を凝らすと、花柄に紛れ込んでお店のロゴが印刷されていた。
「ごめん、荷物整理してた時に見ちゃって。それ、クッキー専門店のだよね?」
「うん。桜の形してたから、千早さん喜ぶだろうなぁって。クッキー、苦手だった……?」
「ううん! 全然! その……クッキーって、友達って意味があるから、振られるんじゃないかって思ってたの」
「ええっ! そうだったの⁉」
穏やかだった表情から一変し、素っ頓狂な声が上がった。
お菓子に意味がある事自体知らなかったみたい。
「ごめんね。不安にさせちゃって。俺、友達としても、1人の女性としても、ひたむきに頑張る千早さんのことが大好きだから」
「ありがとう。私も、大好きです」
再度目を合わせて想いを伝え、クッキーの箱を持つ手に自分の手を重ねた。
淡いピンクの包装紙にくるまれた手のひらサイズの箱。
目を凝らすと、花柄に紛れ込んでお店のロゴが印刷されていた。
「ごめん、荷物整理してた時に見ちゃって。それ、クッキー専門店のだよね?」
「うん。桜の形してたから、千早さん喜ぶだろうなぁって。クッキー、苦手だった……?」
「ううん! 全然! その……クッキーって、友達って意味があるから、振られるんじゃないかって思ってたの」
「ええっ! そうだったの⁉」
穏やかだった表情から一変し、素っ頓狂な声が上がった。
お菓子に意味がある事自体知らなかったみたい。
「ごめんね。不安にさせちゃって。俺、友達としても、1人の女性としても、ひたむきに頑張る千早さんのことが大好きだから」
「ありがとう。私も、大好きです」
再度目を合わせて想いを伝え、クッキーの箱を持つ手に自分の手を重ねた。