ひだまりで誓う桜色の愛
それなのに……別れようなんて言ってごめんね。
約束も、1つも果たせなくてごめん。

大嫌いなんてひどいこと言って本当にごめんなさい。


今さら言ったところで許してもらえないかもしれないけど……私、本当はもっと、宗星と一緒にいたかった。

宗星のこと、大好きだった。


私を置いて自分だけ幸せになるなんてできない!
なんて、そんなこと思わなくていいからね。


私は宗星から、あふれんばかりの愛と幸せをもらった。

だから今度は宗星が幸せになる番。


大丈夫。今までたくさんの人を助けてきたんだから。

困った時はきっとみんな、手を差し伸べてくれるはずだよ。


お腹がはち切れそうになるくらい、いっぱい美味しい物を食べてね。

筋肉痛になっちゃうくらい、たくさん笑ってね。


お寿司が食べたいなぁみたいな小さな夢も。

お医者さんになって1人でも多くの人を救いたいという大きな夢も。全部、ぜーんぶ、叶えて。


思わず私が、「うらやましい〜〜!」って叫んじゃうくらい、幸せになってね。
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