ひだまりで誓う桜色の愛
元気な時は面倒だなで済ませられるんだけど、不調の時は食べ物を口にすることさえも辛くて。

去年の夏、冷房に当たりすぎて風邪を引いた時は、身体的にも精神的にもめちゃくちゃ苦しかったな……。

だから1回減るだけでもすごく嬉しいんだ。



「とりあえず今日は今月分だけ出しておきますね。来月分に関しては、後で説明書をお渡ししますので、空いている日に薬局でご購入ください」

「はい。わかりました」



説明が終わり、診察終了。

「ありがとうございました」とお辞儀をして退室し、再び待合スペースへ。

会計を済ませた後、病院の敷地内にある薬局で薬を購入した。


一時はどうなるかと思ったけど、間に合って良かった。

来月分は忘れないうちに明日買いに行こうっと。ちょうどバイト休みだし。



「うわっ、ビックリした」



スマホのカレンダーに書き込んでいたら、突然着信画面に変わった。



「も、もしもし?」

【もしもし、千早さん? 今大丈夫?】

「うんっ。大丈夫だよ」
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