ひだまりで誓う桜色の愛
でしょうね。
心の中でツッコミを入れた。


どっちも会ったことないけど、2人がどんな反応していたかが目に浮かぶ。


画面見た瞬間、顔をしかめたり、深い溜め息をついたり。

また邪魔されたらと思うと、教えたくないよね……。



「それは叱られるのも無理ないよ。私なら干渉しすぎって感じる。ちなみにその友達は何て言ってた?」

「『相談に乗ってくれるのはありがたいけど、ことあるごとに詮索しないで』って。俺、過干渉なんだな……」



ははは……と悲しげな笑顔。


あぁもう、私のバカ。追い詰めてどうするの。

だけど、私もさっき見抜かれた時、少し怖いと思ってしまったから擁護しづらい。



「……沢村くんは、人のことが気になる性格なの?」

「気になるというより、世話を焼くのが好きなんだと思う。昔から、困ってる人や悩んでる人を見ると放っておけなくて、つい助けに行っちゃうんだよね」



説明を聞いて、なぜ今まで注意されなかったのかがわかった。

過干渉といっても、沢村くんの性格上、土足で強引に侵入するようなタイプではない。
< 55 / 142 >

この作品をシェア

pagetop