とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
私は、そんな大好きな龍聖君と一緒にいられる幸せを噛み締め、龍聖君のために毎日笑顔でいたいと願ってる。


「琴音がいたら仕事も頑張れる。いつもありがとう」って、そう言ってもらえるだけで一緒にいる意味があるんだって思えた。


身分違いの愛だけど、いつかはサヨナラする人だけど、それでもいい、私はあなたを想い続ける。


龍聖君のストレスを解消できて、また仕事が頑張れるなら……私を好きじゃなくても、ただの契約結婚でも、夫婦ごっこでもいいから、めいいっぱい尽くしたい。


私を求めてくれるなら、いつだってどんな時だって応えるから。


全てのことへの考え方、捉え方が前向きになれた自分を、ほんの少しだけ「成長したな」って褒めてあげたい。


「もっとして。お願い」


「カレーはいいの?」


「龍聖君、意地悪なんだから。後でちゃんと作るから」


「琴音、可愛いよ」
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