とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
親友の幸せ~碧side~
俺の家のリビングには両親、そして、琴音がいる。


結婚してからしばらく来てなかった琴音が、髪を切ってほしいとやってきた。


もちろん両親はすごく喜んでる。


結婚のお祝いだと言って、母さんもご馳走をたくさん作ってくれた。


久しぶりに家がぱあっと華やかになって、結構遅くまでみんなで盛り上がった。


「じゃあそろそろ私達は2階で休むから、琴音ちゃん、ゆっくりしていってね」


「ありがとう。おじさん、おばさん。今日は本当にお祝いしてもらえて幸せでした」


「こちらこそ。碧の大切なお友達が幸せになったんだものね。こんな嬉しいことないわ。琴音ちゃん、またいつでも遊びにいらっしゃい」


「はい。またぜひ遊びにきます」


両親がいなくなり、2人だけの時間になった。


テーブルに向かい合って座り、温かいミルクティーを飲む。


琴音を見てればわかった。


きっと俺に何か相談があるんだろう。
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